現在、個別学習相談会を実施している。
生徒の家庭学習の様子や学校の保護者会で指摘されたことなどを確認しつつ、塾での様子を細かくお
伝えしている。学校や家では“塾では見せない”面があるようで、個々の生徒の意外な一面に驚くこともし
ばしば。話をしていると非常におもしろく、また今後の指導の参考になるような性格面での情報も入っ
てくる。仕入れた情報は、個別に生徒に指導するときに力を発揮することとなるだろうね。
さて、さすがに受験生になるという事で、新中3生の保護者の割合が高めである。もともとオブラー
トに包んだ物言いをするのは好まないので、「現状では○○です。」とストレートに見立てを伝えるよ
うにしている。もちろん口に出す情報は、過去の経験に裏打ちされたかなり精度の高い(と自分では思
っている)もの。外すことはほとんどないと自負している。実際、入試や定期テストの学年順位では見
立て通りの結果が大半を占める。
目標に達するために家庭学習をどのようにやって欲しいかといったことまで保護者の方にはお伝えし
ているが、実際に実行するのは生徒諸君だ。生徒たちにもいつ何をすべきか、日々の課題をどう活用す
べきか、入試の合否判定法とは、入試対策として今できることは、といった内容をお伝えする必要があ
る。
そこで、今週の金曜日は「数学」の授業の代わりに「入試」の授業を実施する。例年、新年度授業ス
タート直前にこの内容をお話するのだが、当然深い意味があってのこと。今のうちから意識づけておく
べきことが多々ある。ただ漠然と受験生を迎えるのと、高い意識を持って迎えるのとでは、1年後に雲
泥の差ができるからね。選択する高校が変われば、人生も大きく変わってしまう。それだけ重要な1年
を迎えるんだよ、これから。人生で初めて自分の選択で進路を決めるんだもんね。後悔のない選択がで
きるように早めに情報を仕入れて、早めに準備をする。それが王道。そうそう。いつも言っているが、
勉強だけはフライングしても大いに結構だ。「入試」の授業では、皆の意識が変わるように、しっかり
と必要な情報を伝えていくからね。1年後の成功から逆算して、今出来ることを最大限頑張っていこう
な。勉強というものは残酷なまでに練習した以上の成果はでないものだからね。この先は全て数字で判
断される厳しい世界だ。数字を残すべく努力する以外に成功をつかみ取る術はないよ。