「暑さ半端ないって」
「こんなの耐えれえへんやん~」
そんな声があちこちから聞こえてきそうなくらいの暑さが続いている。
天気予報を見ていると、40℃近くまで気温が上昇している地域には共通の特徴がある。また、意外
な地域の最高気温が低かったりする。
まず気温が高い地域。この辺では岐阜・多治見・名古屋、関東では群馬県の舘林など。地理が得意な
生徒はこの辺りの地名でピンと来ているかもしれない。そう、「盆地」だ。普通、地上が熱せられれば
上昇気流が発生し、温められた空気は上空へと移動する。その代わりに上空の冷たい空気が降りてくる
ため、大気の循環が起こり風が発生し吹きこんでくるはずなのだが、周りの山々に遮られて冷たい空気
が流れ込んでこない。よって常に空気が停滞し、熱がこもる状態となるので気温が異常に上昇する。そ
れらを助長するようにアスファルトやビルがあれば、ヒートアイランド現象が生じ、さらに暑くなって
しまうのだ。
逆に涼しいのは三重県の尾鷲や愛知県では豊橋など。そう、海の近くだ。冬場は比較的気温が高いこ
の地域は、大気の循環によって「海陸風」が吹きこむ。よって内陸部よりは日射による温度上昇が抑え
られているため、気温が低めとなるのだ。しかも風が吹き続けるため、体感気温も下がる。この辺りは
中2の理科で説明がつくよね。(海陸風の仕組みは教科書で確認して!言葉で書くより図を見た方がし
っくりくるはず)
よく、「理科や社会って人生で必要ですか?」という趣旨の質問を受ける(だいたい理社を苦手とす
る生徒の発言であることが多い…( ;∀;))が、理科や社会を学ぶことで、身のまわりに起こっているこ
との説明がつくものが多くある。世の中の基本原理を学んでいると思えば、もっとおもしろくなるんじ
ゃないかな。「なぜそうなるのか」が理解できるようになると、いろいろなものの見方が変わると思う
よ。