新規入塾生からすると、ベテラン塾生たちの正答率やスピードは驚きのようだ。例えば、講座でのテ
キスト演習ノルマでは、指定された範囲を終えた生徒から「答え合わせします」という申告が入る。普
段から生徒の様子を見ている僕からすれば、「うんうん、これぐらいの時間で解けるよね」という感じ
なのだが、新規入塾生からすると、
「えっ!? もう終わったの…。Σ(・□・;)」
「信じられない…。SHOCK shock shock …。」
「はやすぎでしょ…。ヤバくない?(呆れ気味)」
という声が上がる。自分との差に相当焦るみたいだ。(笑)
ベテラン塾生たちは、口答チェックの分量も少ない(間違えが少ない)ので、全てが滞りなく進んで
いくのだが、新規入塾生たちは、授業プリントの直し、口答チェック、テキスト演習スピードのいずれ
もが不慣れなために時間がかかってしまう。
よく言えば、既存の塾生たちが鍛えられていると言える。まぁ、それなりの負荷を普段からかけ続け
てるし、それに耐え抜く精神力も体力も持ち合わせている生徒ばかりが残っているからね。本当にすご
い生徒たちであることは確かだな。
新規入塾生たちには、夏期講座のうちにベテラン塾生のようになってもらわないとね。いつまでも感
心していないで、自分たちが少しでも早く同じ土俵に上がれるように、励まないといけない。様子を見
ていると、まだまだ「自分に甘い」のが伝わってくる。まぁ僕はその辺りは容赦しないので、半ば強引
に学伸塾仕様へと変えていくけどね。だってそうでしょ? 成績を変えるには、まず勉強に対する姿勢
や思考を変えさせる必要がある。「学伸塾に入って○○って変わったよね」と周りから言われるくらい
になれば、成績は激変しているだろうね。たかが勉強ぐらいでと思われるかもしれないが、勉強って人
間性が出る。特に負荷をかけたときにね。性根の部分に問題があると判断すれば、そこから改善させな
ければ成績は向上しない。だから「人間力」も重視しているのだ。
新規入塾生たちは、既存の塾生と比べるとまだまだ絶対的な演習量は不足しているので、今は時間が
かかるのはいい。まずはしっかりとした勉強のあり方を身につけてもらうことが優先だから。しかし、
ある程度慣れてきたら、時間密度を濃くするべく、スピードも意識してもらいたい。振り分けられた時
間は皆同じ。であれば、単位時間当たりの学習量が多い方が優位なのは道理だよね。それを入試まで積
み重ねたら膨大な差になることは想像に難くないはずだ…。
そうそう、早く家に帰りたいがためのズル(答えの丸暗記やカンニング)には断固厳しい姿勢で臨む
から、その辺は覚悟しておいてほしい。もっとも、素人ではないので、かなりの確率でズルを見抜く自
信はあるけどね。「何のための、誰のための塾通いか」ということは大事だよね。本気の指導をする側
としては、生徒のためにならないことを見過ごすことはできないので、厳しく対処するよ。