夏の甲子園が始まった。
甲子園と言えば、数々のスターを生み出した舞台。ここで活躍し、プロの世界へと歩みを進めている
選手も多い。そんな中、ある種の共通項のようなものがある。プロとして大成功をおさめている選手の
中には、甲子園で涙を飲んだ球児が多いという事。ダルビッシュしかり、田中マー君しかし、菊池雄星
しかり…。本気でことに当たり、挫折を味わう。そこから心底這い上がろうと努力を重ねた選手ほど、プ
ロの世界で大成しているように感じる。あまりにも順風満帆にきていると、むしろプロの世界で伸び悩
んでいるようだ。
やはり、「挫折」を知っている人間は強い。精神的にも、人間的にも。ただ、挫折というものは、本
気で頑張っている人間の前にしか表れない。生徒たちは挫折をしているのかな…。挫折は悪いものではな
く、人を成長させるもの。しかも、一生懸命にやっていることの証明のようなものだ。挫折を乗り越え
ようとするときに、人は本気で思考し、工夫する。そこで大きく化ける。
将来、自分が大きく羽ばたくことができるように、今を一生懸命生きよう。目の前の1つ1つの物事
に真剣に取り組み、壁にぶち当たってほしい。その時に、どうするかで、人間の未来は大きく変わる。